もう 10年ばあ前になる
その当時 そこの居酒屋に 5年前から 通いよった。
お客さんも いっぱいやった。
大将とも仲良くならあねえ。
それが ある日 大将が 元気ないがよ どうしたが? と 聞いたら
「今日売る 生ビールも 仕入れが出来ん」 と いう
へ~ こればあ忙しいのに儲けゆうろう なんで~ と 聞くと
「実は 借金が ある。」 と 言う
「いくらあるが 借金」 と 聞いたら
「600万円 サラ金で 20か所から 借りちゅう」 と 言うやいか
なんでも 競馬にはまって 借金ができたと言う もう バクチはやらんと決めたけんど
今の借金がキツイ
金利が普通の金利より 大きいが 毎日払うと 安く感じる。
サラ金で借りると 毎日 金利を 支払いにいかんと いかんらしい。
「1日 20件も 金利 毎日 支払いに行きゆうがかえ~」時間がもったいない
ちょうど その時 600万円 余分なお金が あったがちや。
こういう時こそ 役立てんといかんと 思い。
そん時は なんにも 考えんづつ
ほいたら 毎月 20万づつ 返してよ と 約束をして
つぎの日 待ち合わせをして 大将と一緒に1軒づつ回って 支払うていった。
サラ金屋の人たちは 毎日 金利を持ってきてくれて それが儲けらしい。
サラ金屋の人たちは 全額支払いは いやがりよった。
「へ~ 元金を 支払うてくれる~」 「そら~ こまる」
とか 言われて
けんど 毎日 20件も 金利 支払いの 合計が 月にしたら
凄い金額になる それやったら 毎月 20万円 ゆず庵に 返済の方が
こじゃんち 楽やいか~
6時間ぐらいで すべての サラ金屋で 支払いした。
ほんで 1日で 全て 20件 借金が 終わった。
明日へ つづく